店主が語る「朝挽きはおいしいのウソ」

世の中には

「これが常識だ。」

といわれていても、それが間違っていることが
ちょいちょいあります。

実は

「朝挽きの鶏肉は美味しい。」

というのも、間違った常識なんですね。

以外でしたか?

では、どんなふうに間違っているのかということを
科学的に説明しますと、動物はもちろんのこと
鳥でも魚でも、生き物はすべて死をとげますと
全身が硬くなり始めます。

いわゆる「死後硬直」というやつですね。

そして死後硬直が終わるころに
イノシン酸とグルタミン酸という
旨み成分が分泌され始めます。

この旨み成分が分泌されつくした後に
「腐敗」が始まるわけです。

「肉は腐りかけが一番美味しい。」

って言う言葉、あなたは耳にしたことは
ありませんか?

あと「鶏は足が早い」(すぐに腐る)
というのは、おそらくブロイラーのことを
指しているのでしょう。

いわば、病気の鶏ですからね、あれは。

コストダウンのために生まれてから鶏肉になるまで
太陽の光を1回も浴びさせないし。

(日光を浴びると新陳代謝がよくなり
エサをいっぱい食べてしまうから)

運動もさせないので、病気になるのを防ぐために
抗生物質をエサに混ぜているんです。

そんな鶏だから、すぐに腐ってしまうんですね。

ですから、ブロイラーはたとえ朝挽きで新鮮でも
生では食べられません。

それに比べて名古屋コーチンは「野生」に近いので
腐るまでに日にちがかかります。

名古屋コーチンの肉が一番美味しいのは
まぁ、保管の仕方にもよりますが
4~6日目ってところでしょうか。

ですから「朝挽き」の鶏肉なんて
ホントは美味しくないんですよ。

まぁ、

   朝挽き → 新鮮 → 美味しい

というイメージなんでしょうね。

でも、野菜じゃないんですから(笑)

もう一度言いますよ。

「朝挽きは美味しい。」はウソです(笑)

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