「肉は、特に鶏肉は火が十分に通ったものでなければダメだ。」
とおっしゃる方がいらっしゃいます。
もちろん、好みの問題ですからそれはそれでいいわけです。
なんの問題もありません。
心理学で、なんの専門用語かは忘れましたが
動物というのは子供のころに「美味い。」と感じたものを
一生美味いと感じるそうです。
ちょっと話は逸れますが、某大手のハンバーガーの会社は
そのことを知っていて、CMに大勢の子供が野球かなんかの
スポーツをした帰りにその店に寄ってハンバーガーを食べる
っていうシーンを流していましたね。
(狙いはもちろん、子供のころに自社のハンバーガーを食べてもらい
一生食べ続けてもらおうという遠大な(?)計画からです。)
まぁ、このようにね、子供のころに火のよく通った鶏肉を
「美味しい」と思って食べ慣れている人は
レア状態の鶏肉を出されると、やはり少し抵抗があるようです。
ただ
「私は鶏肉が食べ物の中で一番好きだ。鶏肉には目がない。」
というかたは、例外なくレア状態の鶏肉を好まれるようです。
そんなわけで、特に健康で野生に近い名古屋コーチンもね
レアの状態が一番美味しいと思われるわけですが、
でもこれだけでは信憑性がありませんので
ちょっと科学的に説明をしますと
旨み成分であるイノシン酸とグルタミン酸は
肉を65度まで加熱した時点で最もその旨みが
引き出されるそうです。
これがいわゆる「レア」の状態ですね。
それ以上加熱してしまうと旨み成分が詰まっている
肉汁が外へ出てしまうんだそうです。
もちろん科学がすべてではありませんが
そんなようなわけで、つくねやもも、せせり、肝など
当店では名古屋コーチンのほとんどのパーツを
レアでお出ししております。